キミだけをずっと②
「ちょっと待った」
横を振り向くと、そこにはあの男子がいた
男子は上を見上げて腕を伸ばした
私が取りたかった本を簡単に取って、私に手渡した
「はい」
「ありがとう…」
彼は私の顔をじっと見て「あ!」と声を出した
「もしかして受験日に…」
「あっ、あの時はどうも」
彼は表情を一つ変えずに、私が持っている本に目線を移してニッと白い歯を出した
「橋口さんは料理とかするんだ」
…何なのこの人
私に嫌みでもあるのかな?
ムッとした顔で彼を見ていた