キミだけをずっと②
私の気分とは裏腹に、いつもの笑みの大樹がいた
「愛美、…どうかしたのか?」
私の不機嫌に気付いた大樹は私の肩に手を置いた
「何かあったら素直に俺に言えよ」
大樹の温かい言葉に安心した私は、少しずつ元気が出てきた気がした
「ううん、大丈夫だから」
大樹に微笑むと、そのまま大樹から離れて教室へと戻って行った
そんな私に大樹は何も疑わず、私の遠くなる背中をじっと見つめていた
大樹と別れてからしばらく経った時だった
後ろから紗貴が走ってきた
「愛美に伝えたいことがあるんだけど」
「何?どうしたの?」
「理学部二年の中尾って人から手紙を預かってるんだけど…」
内容はこうだった
『講義終了後に屋上に来て欲しい』