二つの世界、分かつ門
「これからどうしましょう・・・」

アゼルダは途方に暮れた。
もうこうなってしまったシャンドリスには居られない。
しかし、だからといってこの国を出ても、行く当てなど自分には無かった。


「クラント・・・」

気付けば彼の名を呼んでいた。

困ったとき、寂しいとき、必ずといって良いほど彼が傍にいてくれた。
クラントーーー・・・。





















会いたい













その想いは、アゼルダの心に光を灯した。
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