LITTLE
 シャワーを浴びた後、私はすぐに布団に入った。
 布団に入ると毎晩、同じ事を考える。
 布団の中で考える事。
 大体は皓の事。
 彼が今、どうしているのか。
 ちゃんと食べているのか。
 しっかりと仕事をしているのか。
 彼の事を考えているだけで、彼に包まれている様な気がして、少しだけ心地が良かった。

  =^_^=

 翌日、熱い部屋の熱気に起こされた。
 ダルイ半身をのそのそと起こして、時計を見る。
「十時?」
 いつの十時だろう。
 窓際のカーテンの隙間からは光が漏れている。
 外が明るくて時計は十時……。
「やば! もう十時?!」
 立ち上がってリビングへ行くと、テーブルの上には書き置きが残されていた。
『麗太君と学校のプールに行ってきます』
 そういえば昨日、二人が帰って来た時に
「明日は麗太君と学校のプールで遊んで来るね!」
 優子がはしゃぎながら、そんな事を言っていた。
「良いなぁ、大好きな人が側にいて……」
 呟いても、どうにかなる事ではない。
 エアコンを点け、キッチンに置いてある食パンを一枚食べた。
 袋が開封されているところを見ると、朝にあの子達が食べたのだろう。
 そういえば、あの子達のお昼は?
 お弁当を頼まれたので、昨日の間に作り置きを冷蔵庫に保管していたのだが。
 冷蔵庫の中にはそれがない。
 二人分のお弁当箱も棚から消えている。
 どうやら二人で全部やってくれた様だ。
「やるなぁ、あの子達」
 知らない間に、自分の事は何でも出来る様になって……。
「私も何かしなくちゃ!」
 昨日の分の洗濯がまだだった筈だ。
 洗濯機を回し、その間に部屋の掃除をした。
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