彼×私×彼女の事情
高級感溢れる店内を案内してもらう。


ちょうど端の二人席が空いていたようだ。


ラッキーっと思った瞬間……目に飛び込んできたのは私が案内される予定の席の隣の席に鈴ちゃんがいる。


今日はすごいなぁ。

店内は満席で他の席を用意して貰うのは難しい。この距離で変わるのもおかしい。それに鈴ちゃんは私と知り合いと思われることを気にするかもしれない。
私は鈴ちゃんの目線に入らないようにするために鈴ちゃんと並ぶようにソファー側の席にさっと座った。


「メニューが決まりましたらそちらのベルでお呼びください」


店員さんが話している間にメニューを見るようにして顔を隠した。


早くどっか空いてくれないかな。


落ち着かない。


ソワソワする。


興味本位で鈴ちゃん向かい側に座る男性が気になった。

彼氏かな?

年頃の女の子だもんね。

いるよね……。


私はメニューを見るようにして顔をみた。


そして世間の狭さを痛感した。
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