絶対、逃がさない!(短編)
陽菜の学校を受験すると、決めた。
行こうと思っていた、陸上の名門校はやめた。推薦もとれそうだったんだけど。
あの夏から受験の日まで、ここまで真剣に勉強に取り組んだのは初めてだった。
陽菜の学校はとてもレベルが高くて、しかも男子を今年初めて受け入れるということでいろいろと合格者には特典が与えられるということで・・・志願者は多かった。
でも、おれは負けなかったし、そして天はおれに味方した。
見事合格。執念の勝利だ。
入学式の日。
いきなり、掲示板の前で陽菜を発見した。
七組の氏名が記された紙の前で呆然と立ち尽くしていた。
だいたい想像がつく。
おれの、名前があるのにおどろいて、愕然としているんだろう。
その、おれがじっと後ろに立っているのにもちっとも気がついていない。
行こうと思っていた、陸上の名門校はやめた。推薦もとれそうだったんだけど。
あの夏から受験の日まで、ここまで真剣に勉強に取り組んだのは初めてだった。
陽菜の学校はとてもレベルが高くて、しかも男子を今年初めて受け入れるということでいろいろと合格者には特典が与えられるということで・・・志願者は多かった。
でも、おれは負けなかったし、そして天はおれに味方した。
見事合格。執念の勝利だ。
入学式の日。
いきなり、掲示板の前で陽菜を発見した。
七組の氏名が記された紙の前で呆然と立ち尽くしていた。
だいたい想像がつく。
おれの、名前があるのにおどろいて、愕然としているんだろう。
その、おれがじっと後ろに立っているのにもちっとも気がついていない。