45センチのコイ。
「うぅ……いった……」


あたしは今、道端にしゃがみこんで「痛い痛い」言いながら、手で頭を押さえている状態。

こんなところ、もし誰かに見られたら……声をかけられて助けてもらえる、……なのかな?


「……いっ……たーっ」


どんどん増す痛みに、ますます立ち上がれなくなる。

……もっ……、思い、出さないから……っ、勘弁してよ……っ。


「……百合?」


後ろから誰かがあたしの苗字を呼んだ。

けど、未だに続く頭の痛みと耳鳴りのせいで、後ろを振り向くことすらできない。

後ろの誰かさん……助けて……っ。


「百合!?」


今度は横から聞こえたあたしの苗字を呼んだ声。


その瞬間、頭の痛みと耳鳴りは治まり、そのかわりどっと体が重たくなった。
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