45センチのコイ。
それから、一昨日の昼休み。


あれは…………。

もう!。
思い出すだけで、イライラしてきたっ。


こんなんじゃ、またニキビが増えちゃう。

やだやだ!。

それだけは絶対に避けたい。


思い出さないように、思い出さないように……。

他の事を考えるように、考えるように……。

ついでに、四月一日くんも見ないように、見ないように。


そうだ。
帰ったら、昨日買ったチョコを食べよう。

それから、晩ご飯は久しぶりにお母さんのハンバーグが食べたいって頼もう。

うんうん。

それから……。


「おい」

「へっ?」


呼ばれた方を見ると、イスを引いて立ち上がっている四月一日くん。


あーもう。

見てしまったじゃ……。


「号令」

「なに」


不機嫌モードに突入したあたしは、軽く四月一日くんを睨む。
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