私の血を狙わないで。
「なぁ~に、暗い顔してんのさ。」
背後から誰かが飛びついてくる
「ひゃあっ!!」
恐る恐る後ろを振り返る
だ…
誰ですか!!!!???
私の目の前には、1人の男子が。
慣れ慣れしく飛びついてきたけど……
全くの他人なんですけどっ!!!!!
その男子は、目はパッチリして、背は私より少し小さいぐらい。
同じ歳とは思えないほどだった
そして、可愛らしい笑顔で私を見つめてくる
「え…?あ、あの…誰です…か?」
「え?あぁ、まぁね。」
へ?
あの、誰?って聞いてるんですけど…
「まぁね」って名前なんですかっ!!???
「ねぇねぇ、凛香。この人と知り合い?」
冬美が小声で聞いてくる
「な訳ないって!!全然知らない人だってば!!」
私も小声で返す