私の血を狙わないで。
───「きゃあっ!!!!!」
あれから私たちは、謎の男子に…薄暗い倉庫に連れて行かれた
怖くて足がガタガタ震える
立つ力も無いほどだった
「いや…。離して!!!!!」
「無理。」
ああ
私、殺されちゃうの?
死んじゃうのかな…
こんなひと気のない校舎の…薄暗い倉庫に閉じ込められるなんて。
楽しみにしていた高校生活が台無しだ
誰か…いないのかな?
誰か…助けてよ!!
ここから出してよ!!
「んじゃ、そーいうことでっ。大人しくしとけよっ」
『ガチャン』
ドアを閉めた音の後に
『ガチャガチャ』
鍵を閉める音が。
私たちは、口はガムテープで止められ、手首足首は、縄で硬く結ばれていた
私たちは、ずっと黙ったまま…じっとしていた
何も考えることができない
この状態を理解できない
自分が生きているのかも…
全部分からなかった