私の血を狙わないで。





───「よっし!!んじゃ、話すか。」



私の部屋のベッドに座り、1人の男子が張り切って言う



「話すって…何を?」



「だってお前、俺たちに聞きたいことあるんだろ?」



「へっ!!????」



ななななんで、知ってんの!!????



自分でも顔が真っ赤になったことに気づいた




少し冷静になる



「…ま、まあね。」



「おぅ!!どんと来いっっ!!!!」



んーと…まずは…。




「私は…魔女…なんでしょ?…それで、私と冬美があんたたちに閉じ込められた時、「お前は返せないんだ」…って言ったよね?…どういう意味?」



「………。」



「あっ、あと、私のこと美味しそうって言ったのも!!…冬美のことを「普通だね。美味しそうにないや。」って言ったのも。」



「………まあ、なんていうか…。」



さっきのノリはどこへ行ったのだろう


3人は顔を見合わせ、黙り込んでいる



「あと、名前…なんてゆーの?」



「ああ、僕は【リク】。君を閉じ込めた犯人だよ。」


う…


なんか変な自己紹介だな…。



「んで、俺は【シン】。血と女が大好物だっ!!」



血と女って…。




あと1人

自己紹介してない…いや、しようとしない男子が。



「おいおい。自己紹介しろよっ!!」


「照れてるのー?」



シンさんとリクくんが言う




「…照れてなんかねぇよ。…めんどくさいだけだっての!!」



…か




感じ悪いヤツっっっっ!!!!



なんか睨んでくるし

チャラチャラしてるし!!



私、こーゆー人嫌いっ!!!!!



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