私の血を狙わないで。
「私って…魔女…よね?」
「えっ!???」
ママはギクリとして、視線をそらす
「え… ?まぁ、ね。…もともとうちの家系は…魔…女だから…。」
「何で教えてくれなかったの!??」
「いつかは教えようと思ってたわよ。…でも、言うタイミングがわかんなくて。」
「吸血鬼のことも…?吸血鬼は魔女の血を好んでいることも!??」
「なっ…!!なんでそのことをっ!??」
「知ってるよ…。私がどんな思いしたか分かってんの?」
「まさか、凛香……。吸血鬼に狙われてるんじゃないでしょうね!??」
「そうだよ!!!全部ママのせいだよ!!」
「……凛香。引っ越しましょう。」
「は…?何言ってー……。」
「そのほうが身のため。吸血鬼に血を飲まれたらどうするの?」
「もう遅いよ!!とっくに飲まれてるってば!!!」
ママは目を丸くして私を見つめる