Love Difference 〜the long ago and the now〜
「やっぱ83点だね…。80点代だとは思っていたけどね…。」

「でも薫はやっぱ歌上手いよ。俺なんか到底無理。さっきの『WEEK END』だって薫のお陰で点数上がったんだぜ、きっと。俺がTOSHIさんのボーカルだけで歌っていたら――50点以下だったな。」

「え〜っ?そんな事無いよ〜〜っ。」

笑い合う二人を尻目に、千賀也は雷青にコソコソと教えていた。

「ほら、また始まったよ。[太一の薫をやたら誉めまくるラブラブコール]がさ。アレ見ると、太一が薫のコト好きなのが一目で分かるよな。ま、当の本人である薫は全然分かってないけどな。」

クスクスと笑う千賀也。雷青はボソッと言い切った。

「そういう千賀也だって、さっき拙者相手に同じ事やっていたな。」

千賀也は全ての神経を使って、顔の表情を変えないように努力した。

「太一〜〜?また何か歌う〜〜?」

薫の言葉に太一は答えた。

「じゃあ、B'zの『熱き鼓動の果て』でも歌おうか!」


     ★★


「今日は楽しかった。」
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