『若恋』榊の恋【完】




子供じゃない、ひかるちゃんの胸の膨らみにくちびるが触れた。









「ひかる?」


聞き慣れた声が部屋の外からしたと同時に。


感情にまかせて子供のひかるちゃんを襲うところだったと瞬時に頭が冷えた。



「ひかる、ちゃん…」


呆然とした。

自分の下になりかけていたひかるちゃんが小刻みに震えていたからだ。

勢いにまかせてもう少しで花を手折ってしまうところだった。

慌てて離れて捲し上げた上着を直す。




「ひかる?いるの?」


りおさんがドアの向こうからひかるちゃんを呼んでいる。


「奏さんが4人で食事にでも行かないかって言ってるの。ひかるの好きなお蕎麦でもどうかなって思って」

りおさんの声が弾んでいる。すっかりその気になっている。


「あと十分したら支度して行きます。わたしの車で良いですか?」



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