あなたはケイサツカン様☆

龍平さんももしかしてって


そう思えたから。



まぁ現実はそんなに簡単にはいかないっていう事を学んだけれど。



「しかも、ファースト..キスだったんだからね」


「優芽、さん？」



驚いた顔をしてあたしを見つめる龍平さん。


何、そんなにあたしおかしな顔してるの？



「っうっ..っく」


ただ、泣いてるだけじゃない。


「優芽さん、ごめん、本当にごめん」


龍平さんがそう言いながらあたしを優しく抱き寄せる。



ドクンドクンと聞こえる、龍平さんの鼓動に


涙が余計に止まらなくなる。



好きな人からの温もりはこんなに温かくて

それでいてこんなに切ないものなんだ。