吸血鬼は淫らな舞台を見る   episode ι (エピソード・イオタ)


さすがに即逃げ出す隊員はいなかったが、見境なく震える手を制御できずにサブマシンガンを撃ちまくる隊員、腰のケースからサバイバルナイフを取り出して勇猛果敢に突っ込んでくる隊員、逃げるのか、あとに続いて突っ込むべきなのか、ジレンマによって体が動かなくなっている隊員など、行動にバラつきがでた。


イオタは脇をしめ、大鎌をコンパクトなスイングで横にスライドさせる。


まずサバイバルナイフの刃を向けてきた隊員の首が飛び、さらにステップして次々と滑らかな動きで大鎌を振り抜く。


ドタッと倒れこむ隊員に首から上はなく、転がる数々の頭部の顔には断末魔の叫びさえ上げる時間もなかったのか、安らかな表情を浮かべている。

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