天神学園の奇怪な面々Ⅴ
空を斬る音がした。

舞白の右手に握られた大鎌が、何もない空間を切り裂く音。

「…死神としての本領を発揮するか?」

龍娘が言う。

構えたままでいるものの、呼吸も荒いし汗も尋常ではない。

疲労困憊。

もう普段の稲妻のような動きを見せる事は難しいかもしれない。

この上、舞白の死神としての能力を相手にするのは困難極まりなかった。

「先生が悪いんですよ?私の忠告を聞き入れていただけないから…」

決して軽くない筈の大鎌を片手で握り締めて。

舞白は動いた!

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