蝉時雨
ばたんと勢い良くドアを閉める。
「‥‥‥ん‥‥」
その音に目を覚ましたのか、
ベットに横になっている京介が
もぞもぞと動き出す。
それを確認するとまっすぐにそっちへ向かい
勢い良く布団を剥ぎ取った。
「京介!!」
「‥‥‥‥‥」
「京介!!起きろー!!!」
「‥‥‥あ゙?菜々?」
「ほら~!起きて起きて~!!!」
「痛っ‥‥な‥痛ってぇ!!」
寝ぼけているところへ
いきなり現れた私に、
ぺちぺちとおでこを叩れた京介は
地味な痛みと
まだ状況が把握しきれてないのとで
目を閉じたまま眉間に深く皺を寄せる。
そしてまだ眠そうな顔で
気だるそうに起き上がった。