蝉時雨
「圭織、結構サバサバしてたでしょ?」
「え?うん」
いきなりの質問に不意をつかれた。
確かに圭織は
サバサバしてるというか大人っぽい。
外見も中身も。
菜々子とは正反対だ。
「あはは。だろ?
でもあの姉ちゃん、
ああ見えてすっごい熱血野郎なんだぞ」
「?」
質問の答えが読み取れなくて
きょとんとする私に
涼ちゃんは話を続ける。
「涙もろいし、無駄に正義感強くてさ」
楽しそうに話す涼ちゃんを前に
私の鼓動は嫌に速くなっていく。