Reminiscence
「50万シード……どうして、こんな大金を?」
フェンは絶句して顔をあげた。
「それは私のではなくお前のものだ。月光草は一本あれば100万シードで売れる。その半分を薬に使ったから、50万シード。それだけあれば十分だろう」
「確かに、私達は一年で1000シードしか稼げません。……50年分なら、多いくらいです」
「さて、それではもう一度聞くぞ。家族や村を離れて、私と旅をする覚悟はあるか?」
「あります!」
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