Reminiscence
「え……」
「あなたがどうしたいか、それだけのことよ。もし騎士になると決めたのなら、私も王都に行くわ」
「でも、ミカゲはネニャフルの議員で……」
「方法はあるわ。実は少し前からフェニチカ学院の教授にならないかって話がきていてね。なんでも、特殊な事情の生徒が……いえ、これはいいわね」
「フェニチカ学院……」
フェンは呆然と呟いた。
あまりにも、偶然が一致しすぎている。
これは、私にはどうしようもない運命の流れなのかもしれない。
ランジェが呟いていた、祖父が諭した運命なのだろうか。
フェンはミカゲに泊まりの旨とまた明日連絡することを約束して、魔方陣をほどいた。
< 335 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop