Reminiscence
「さらに怪しい感じになったがどうしたものか」
旅人はフェンの格好をみて溜息をついた。
フェンが選んだものは旅人が羽織っているものと同じようなものだった。
しかし丈が大きすぎるため、下は引きずっており、袖はぶら下がり、フードは鼻まで隠して笑みの形に広げられた口元だけが見えるため、まるでアンデッドモンスターのようだった。
ちなみにランジェはフェンの頭の上に移動しており、怪しさを増す要因にもなっていた。
ふざけてがおーとか言っている弟子を後目に旅人は糸と針を購入した。
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