Reminiscence
ダフネンは一応買い出しでなんどか来たことのある街だった。
露店が所狭しと広げられており、来るたびに楽しくなる街だった。
「ところで、師匠。お金はあるんですか?」
フェンはちょこまかと人を避けながら旅人を見上げた。
「まだ5万シード残っている。とりあえず、あの露店に行こう。その目立つ格好を隠すマントがいるだろう」
フェンは思わず左の長い髪をつまむと、ランジェと視線を合わせ、それから旅人の後を追った。
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