担任は優しい旦那様
『いいね、私も
久しぶりに行きたいかも』

『マー君、行き先
決まったよ〜』

キッチンでコーヒーを
煎れてたマー君を呼んだ。

『何処行くんだ?』

カップ片手に

こっちに来ながら
訊いた来た。

『水族館』

マー君と付き合って
初めてのデートが
水族館だった。

『何時もの所なら
学校の皆にも
見つからないしね』

「何時の所……?」

あぁ、絢菜には
話してなかったっけ。

『此処から
少し離れた所に
大きな水族館が
あるんだよ』

説明しながら、
支度を始めるマー君。

「へぇ〜そうなんだ」

楽しみだなぁと
絢菜が言った。

とにかく、先ずは、
着替えなきゃだよね……
部屋着のままだし。

『絢菜、着替えに行こう』

「そうだね」

部屋行き
着替えてリビングに戻った。

『マー君、お待たせ』

既に、車の鍵を
手に持って準備万端の
マー君が玄関を開けて
待っていた。

エレベーターに乗り、
下まで降りて
マー君の車まで行った。

「水族館なんて
何年振りだろう」

絢菜も久しぶりみたいで
何時もよりも
楽しくなりそだ。

『種類が豊富だから
楽しみにしててよ』

「わかった」

車を
走らせること一時間。

隣町までやって来た。

水族館の駐車場に
車を駐車し、券を買う。

「先生、払うよ」

絢菜は慌てて
お財布を出そうとして
マー君が止めた。

『高校生から
お金を取る気はないぞ』

そう言って、
絢菜に券を渡した。

『奢られときなよ』

何か
言いたそうだったのを
耐えて、絢菜は
お礼を言った。

「先生、ありがとう」

『どういたしまして』

中に入り、順番に回る。

私はマー君と
絢の間に居る。

右隣りに絢菜が
楽しそうでよかった。

全部見終わって
お土産屋さんに入った。

そこで、一番に
目についたのは
大きなイルカのぬいぐるみ。

カワイイ……

値札を見ると
なんと千二百円!!

高い……

まぁ、これだけ
大きければ
それぐらいするか。
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