イケメン王子の百面相





「先生にひどいこと言われて心に傷を負ったので寝かせてください」


靴下脱いでベッドに横たわりながら言った。もう準備万端なんで今さら帰れとか言われても帰りませんよ先生。



「なんでこんなこと言われたくらいで傷つくんだよ……。
俺に言われたから、傷ついちゃったとか…?」


ニヤニヤと笑う先生が、だんだん近づいてくる。


「わりぃな。俺、餓鬼には興味…ないから」


ギシリ。
パイプベッドが嫌な音をたてる。


「けど、少しくらい、夢見せてやっても…いいぜ?」


「先…生」



ん?と先生が顔を更に近づけて聞いてくる。



「ほっぺたに…ご飯粒ついてますよ」


「NOOOOOOOOOO!!」


頭を抱えていきなり叫び出す先生。
端から見たらほんと変な人。
あるいはテンション高い中学生。


小さい、なあ…


「ほんと、小さい…」


「うわああああああああああああ」



泣きながら、出ていってしまった。
すまんかったって。
あたしがワルカッタッテ。





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