【更新停止中】家政夫くんの攻略法



言い返しても勝てないので、黙って布団に潜り込む。



「その場の雰囲気とかでいかがわしいこととかなしよ?

男ならわかってんでしょーね!」



何も答えず、じっとする。


その態度に諦めたのか、布団の上から頭をはたき出て行った。



それを確認し布団から顔を出す。



その場の雰囲気、ねえ...。


小春が残していった桃缶が視界に入る。



「あいつ、泣いてたよな...」



つい先ほどまでの状況を思い出す。


途端に抱きしめた感覚が宿る。



「...やらかかったな」


自分の両手を見つめながらポツリと呟く。


申し訳ないけど、男として一番思い出したのは胸の触感。



「———りんご食べ...って、うきょー?!」



一気に体温が上がり、爆発したのかその後の記憶は一切ない。



情けねえ、中学生かよ...。


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