【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「うめ...おしゃとー」


グスッと洟をすすりながらも、しっかりと答えてくれる。


ハーフだと思っていたから、言葉を理解してもらえたことにホッとする。



「ちゃんと覚えてるなんて偉いね。

まだどこか痛いかな?」


男の子とちょうど同じ目線の高さ。


上から見下ろすよりは絶対に安心してくれると思う。



ぶんぶんと小さく首を横に振ってくれる。



「よかったあ。偉いね、一人でおつかいなんて。

よーっし、元気が出る宝物があるんだよ」



ニコニコ微笑み、ちょっと待ってて、とカバンへ走る。


えーっと...あった!


お気に入りの淡いピンクのポーチを取り出す。



再び男の子と同じ目線に立つ。



「はいっ、元気が出る宝物!」



男の子の小さな手を取り、コロンと載せる。


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