【更新停止中】家政夫くんの攻略法
「おかえり小春。...そして君は帰りなさい」
わざわざ玄関でお出迎えしてもらうが、仁王立で見下ろされる。
「気にしないで、上がってっ」
「こらっ、小春!」
ツンツンした態度で立ち向かう彼女。
昨日から思ってたんだけど、本当に小春は親父さんから愛されてないのか?
先日、俺が風邪をひいたときのことを思い出す。
しかし今目の前で繰り広げられる親子の様子は、十分仲の良い親子だ。
イマイチよくわからないが、仕事を全うするために家に上がらせてもらう。
「うわっ、どこに調味料があるか知ってるのか?!」
「えっ、冷蔵庫まで開けて...」
「やめろ、洗濯物は俺が畳む!」
「お父さん! 右京くんの邪魔になるからやめて!」
うん。
確かに邪魔。
それに今日の晩メシ知られてしまって、面白くないし。
俺がいつも小春に晩メシのメニューを教えないのは、単に彼女の反応を見たいから。
小春は好きな食べ物だと、目を輝かせて喜んでくれる。
逆に嫌いな食べ物だと、落ち込みつつも残さず食べる。
いや、強制的に食わせるんだけど。
小春の反応が見たくて、いつもメシ作ってんだよな。