【更新停止中】家政夫くんの攻略法
「ねーっ、坂口って最近優しくなったと思わない?」
「それ! そっけなさがまたいいよね〜」
きゃあきゃあと楽しそうにはしゃぐ女子たち。
「あらら。いつの間にか坂口の評判あがってない?」
「...そうみたい」
急に色めきたった教室に沙織が首をかしげる。
「なあに、ほっぺ膨らましてんのよ」
「うあっ」
プクっと膨らませたほっぺを沙織に突かれる。
だって面白くないんだもん。
そりゃあ、わたしだって最初は怖かった。
それでも彼の優しさに触れることができた。
「やっぱバスケ経験者だったんだな!」
「軽くな」
廊下で男子と楽しそうにおしゃべりしてる彼を見るとホッとする。
その反面、なんだか寂しい。