【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「いや、あの、ちょっと...」


「ん〜♡」


ただでさえ俺という不審者に注意を払っていた幼児たち。


その幼児たちの目が気になるが、それでも彼女は迫ってくる。


そろそろ壁にぶつかりそうになる頃に、




「ぬあっ! 何してるの!」




信じられないくらいの大声が発せられる。



「もーっ、おばさん何してるの!」


「おばさん? それわたしのこと?」


「むぎゃ、いひゃい...」



中村は”おばさん”と呼んだ女性から、頬をつねられる。



危機回避に心の中で、少しだけ感謝する。



「坂口くんだって、何してるのよ!」



手を離された彼女は、怒りの矛先を急に俺に向ける。



「は、俺?」



意味が分からず、ほっぺが赤い彼女を睨み上げる。


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