【更新停止中】家政夫くんの攻略法
「おい」
「ああ...坂口くん」
背中から声をかけられ、振り向くや否や彼は顔をギョッとさせた。
「大丈夫か?」
「大丈夫も何も、疲れたよー」
心配そうな顔に思わず不満たっぷりに愚痴る。
「んなことしてねえで帰るぞ。
今日はスーパー寄るんだから」
「はあーい」
坂口くんは通常運転だから、わたしもそれに従う。
ちっとも心配してくれない彼がつまらない。
引き出しの中の教科書を詰めて帰り支度を始める。
坂口くんはとっくに帰る準備を終わらせていて、廊下で待ってくれている。
「ごめんね。行こっか」
廊下で彼は壁に寄りかかっていて、なおもわたしを見つめている。