月下の踊り子
「おいっ山口。起きろ。仕事が始まるぞ」
あの後、更に強めの酒を持ち出して来た山口はそのまま酔い潰れてしまった。
このまま休ませてやりたいがこれから仕事だ。
仕方なく肩を揺する。
起きた山口は随分と辛そうだった。
まぁ短時間であれだけの酒を浴びればそうなるのも仕方あるまい。
「う~……。頭、痛てぇ……」
「大丈夫か?」
「ああ、何とか」
そう答えるのは足取りをしっかりしてからにして欲しい。
ふらふらと足元が覚束ない山口に肩を貸す。
山口は「あんがと」と一言、御礼を言ってから私の肩を拝借した。