月下の踊り子
そして辿り着いた先はここ最近、夜勤の時に必ず立ち寄る場所だった。
目の前には信じられない光景が広がっている。
宮沢が舞歌を組み伏せ、殴りつけていたのだ。
牢に鍵は掛かっていない。
やるべき対処を考えるよりも早く体が自然に動いた。
後ろから宮沢の髪を引っ張り、舞歌から引き離す。
倒れた宮沢の胸倉を鷲掴み、力一杯捩じ上げ、すぐさま壁に叩きつけた。
「宮沢。貴様、何をしている?」
「あっこれは、ですね……」
目を背けて、ただただ狼狽する宮沢。