『仰せのままに、お嬢様』《完》
大学に入った頃から、たまに
パーティーやら晩餐に出席
しろって言われるように
なったけど、あたしはそれを
ひたすら断り続けた。
パパは苦虫を噛み潰した
ような顔で、
『寿家を支えていくお前が
そんなことでどうする』
なんて言ってたけど、
許してくれてた。
それなのに……それなのに……!
(急にこんなのって、
ないよぉ~っ!)
――朝食を終えて戻ってきた、
自分の部屋。
出た時は一人だったのに、
今はもう一人おまけがついてる。
「リリカ様。
先程から、何を硬直して
いらっしゃるのですか。
私(ワタクシ)はただ、控えて
いるだけでございますが」
_
パーティーやら晩餐に出席
しろって言われるように
なったけど、あたしはそれを
ひたすら断り続けた。
パパは苦虫を噛み潰した
ような顔で、
『寿家を支えていくお前が
そんなことでどうする』
なんて言ってたけど、
許してくれてた。
それなのに……それなのに……!
(急にこんなのって、
ないよぉ~っ!)
――朝食を終えて戻ってきた、
自分の部屋。
出た時は一人だったのに、
今はもう一人おまけがついてる。
「リリカ様。
先程から、何を硬直して
いらっしゃるのですか。
私(ワタクシ)はただ、控えて
いるだけでございますが」
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