狼様の愛のカタチ理論




「ね?それくらいなら、いいでしょ?」


視線を少し扇李にむけると、微かに視線がからみ彼は一瞬それをずらしてすぐにまた視線が絡み、ため息をはく




「はぁっ…なんだその願いは」

「?」

「馬鹿な花嫁だ、もっと贅沢なものをねだればいいものを」

「い…いや」


贅沢って言われても、美味しい食事は食べさせてもらってるし広い部屋に可愛い服


十分贅沢をしてるんだけど…もっとなんて想像つかない。それに天界になにがあるか分からないし…まぁ、いらないけど



「とにかく、私は名前でいいかな…とりあえずは」


本当は少し気に入らない所はあるけど、今はそれでいい


「そうか」


「…ぅん」


首を微かに縦にふると、扇李は"わかった"と頷いて

私に回していた手を首筋に置き彼の口が再び後ろから耳元に近付いて来て―…


「……?」






「沙優…これでよいか」


「……っ」


囁くような台詞と声に、ドキッと胸がなったと同時だった



「せ…っ!?」


チュと、リップ音が聞こえ目尻に柔らかい感触が一瞬してすぐにそれが離れていく


「……え」


「ふっ」


鼻で笑い、唖然とする私をみる


な、なに?なにが起きたの?



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