狼様の愛のカタチ理論







「沙優様の気持ちも分かります。ですが!」


「…っ」


「貴女がすべき事は、悔やむことでも涙を堪えることでも、謝ることでもありません…右汰の思いを、理解して…それを行動に移すことです」


「左汰っ」


「そうでないと、右汰が可哀想です…」



そう言うなり、唇を噛み締めたまま私から手を離し背中を向けてしまう




「…っ」


「今日は、もうお部屋でお休み下さい…」

「………」


「右汰の傍には私がついていますから」



そう言い、私に背中を向けたまま近くの椅子にすわる左汰


「………」


















左汰…?



どうして?どうして、そんな事を言うの?





そんな事言われても、わからないよ…っ




右汰のことを理解したい、私だって。


そんなの迷いなんかない、だけど、わからないよっ














左汰の言う思いが、今の私にはわからないっ




「……わ…った」



悔しさで震える手を握り、そう頷いて振り向きもしてくれない左汰に頭を下げて私は一人




部屋を出ていった――……












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