狼様の愛のカタチ理論






思った以上に硬い本がバサバサと落ちて流れる私の血を吸い込んで所々赤くなっていく


おかしい、この女性はおかしい


抵抗出来ないのは目に見えるはずなのに、その手はおさまる事がない


やばい、これ以上やられたら…どうかなっちゃう


「やめ…てっ」

「ふざけないでよ!なら、なに?あんた扇李様に好きって、愛してるって言われたから、そんな自信があるわけ?好きだから選ばれたって、図に乗らないでよ!」

「…っ」


ひたすらに叫びながら、私に本を投げつける彼女の台詞に私は意味がわからない


す、好き?あ、愛してる?


な、なにそれっ

「わたしっ、そんなことっ!」


言われてなんかない、何を言うの?

扇李は私を好きにならないって言ったし、私にもならなくていいって…



なにか、勘違いをしてるっ


「なによ、その顔…誤魔化したって無駄よ。私見たんだから!」

「…え?」


「2日前に、扇李様が貴女と庭で一緒にいるところをね!扇李様は花嫁に絶対にあんなことしない!それが、なによりの証拠なのよ!」


バチンと再び私の頬を叩き、乱れた息のまま私を見下ろす



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