狼様の愛のカタチ理論
「…うっ」
錆の味、血の味が口からして、気持ちが悪い
「はぁっ、はぁっ…ルールがなによ」
「…っ」
「"神間(かみま)の掟"で貴女が来てから、どれだけの花嫁達が泣いたと思ってるの?扇李が人間なんかを好きになるのはただの遊びって思っていたのに…あんな所を見せつけて!私達元花嫁を馬鹿にしないでよ!」
「…っ」
「お前なんて、いなくなればいいのよ…そうすれば、もう一度どんな手を使ってでも…わたしが花嫁になるんだから…!?」
悪魔のような笑顔に身体がゾクッと震える
わたし、殺されるの…
そんなの、そんなの嫌だ!私にまだ、やることがあるのにっ
「…扇李…っ」
助けて…扇李!
「扇李様が来るわけないでしょ!?」
そう言い、もう一回手を大きく振りかぶった時だった――…
「未来(みらい)…やめろ」
ドアが勢いよく開き、振りかぶった彼女の手を掴み私と彼女の間に入る姿―…
「あ…っ」
真っ赤な髪の毛を結び、そのたくましい背中にギューと胸が締め付けられる
だって、私の目の前には―…
「…扇李っ」
そう、彼がいた―…
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