狼様の愛のカタチ理論




嘘…本当に、扇李なの?


目の前の扇李に私は驚きを隠せない


本当に、本当に…扇李が助けに来てくれた


名前を呼べば助けるって約束をしてくれた彼

信じてなかったわけじゃない、だけど…本当に来てくれるなんて…


不思議な気分で、嬉しくて、胸がいっぱいになって…


「…扇李っ」


背中に向かって名前を呼ぶと、視線だけ私に向けてその顔を微かに歪めるなに彼女を睨みつける



「未来、我の怒りがお前にいかないうちに目の前から立ち去れ」


怒りを含んだ声に、掴んでいた手を振り払い、よろけた彼女がグッと唇を噛み締めた


「扇李様っ、私はただ!」

「言い訳など必要ない」

「っ」


シッシッと冷たく手をふる扇李


「そんな、どうして…っ」

「……」

「どうしてですか?その花嫁をかばうんですか?」

「未来」

「納得いきません!」


首を振りながら、扇李の腕を掴み身体を寄せる



< 290 / 550 >

この作品をシェア

pagetop