狼様の愛のカタチ理論




「どうして、どうして…人間なんですか!?本当に…神間の掟通り、この女を愛してるんですか!?」


「…っ」


すがるように、話す彼女にモヤモヤした感情が私を襲う


だから、なんなの…?


扇李は私のことを、愛してなんかない…


今までは、気にもならなかったけどサイさんも右汰も左汰もこの女性もそんなことを言うなんて

意味がわからないよっ



第一、神間の掟ってなに?



ただ、唖然としながら扇李と彼女を見つめていると、再び扇李が乱暴に手を振り払う


「…っ」

「未来、我に同じ事を二回も言わせるつもりか」
「うっ」


冷たく言う扇李に、息を飲みながら私に視線をぶつけてくる


「…!」

「わかり、ました……ですけど…!私は許さないから、扇李様がなんと言おうと愛していても、何もしらない人間なんて認めない…」


「……っ」

「覚えておきないよ…」

殺意が溢れだすような言葉を堂々と私に向けて、私の前にいる扇李も軽く睨みプイッと身体を回転させて部屋を出ていってしまう




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