狼様の愛のカタチ理論
「…え?」
背中に手を回されて、ギューと私を抱く扇李
「え、扇李っ」
いきなり、どうしたの?
一ミリの隙間もないくらい、力強く抱きしめられて、胸がドキドキと激しく鳴り響くと同時に身体が痛い
「扇李…ダメだよっ、服に血が」
…扇李の綺麗な服が余計に汚れちゃう
ただでさえ、袖は私の額の血でいっぱいなのに…
「扇李…っ」
「うるさい、喋るな、黙れ、動くな」
「…っ」
そ、そんな…わ、我が儘な…
もう、こんな時まで俺様で我が儘なんだからっ
だけど…
「扇李」
素直に従うように、黙り私自信も扇李の背中に手を回すと、背中を数回撫でられる
「冷静でいられない」
「?」
「お前といると、我は冷静でいられない。沙優があと少しでも傷付けられていたら、あの女を手にかける所だった…」
「………っ」
私の首輪に顔をうめて、扇李の吐息が私の身体を攻める
・