狼様の愛のカタチ理論
あぁ、そうか。なるほど
じゃあ、これから降る雨はその風神様と雷神様が降らせるんだ
てか…
「扇李って、そんなことをしてるんだね」
初めて聞いた、扇李の仕事。
いつもいつも忙しいなんて口にしていたけど
その言葉を聞く度に、何をしているかいまいち分からなかったけど、そんなことをしてたんだ
「なんだよ、いつも一緒に寝てるんだから、そーゆう話ししないのか?」
グイッと私の肩に手を回し、からかうような口調で聞いてくる
「き、聞くわけないでしょ」
だいたい、ベッドに入ればすぐに寝るし、私が話し掛けても
"うるさい"とか"眠い"とだけ言われて終わってしまう
だから、そんな話しをするわけがない
「あ?そうなのか?何のために一緒に寝てるんだよ」
「何のためって、扇李の傍が安全って右汰と左汰が言ったんでしょ?」
回されてる手を、振り払うと、深いため息が私の耳に響く
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