狼様の愛のカタチ理論





「どうも」

「……あ」


サラリと綺麗に流れる黒い髪の毛に誰だなんてすぐに分かり、慌ててソファーから立ち上がる



「呉羽さん!」

「ほら…昨日言っただろ?会いに行くって」


「…あ」

そ、そうだった。すっかり忘れてた…しかも手を組んで扇李の気持ちを確かめるはずだったのに


何もしないうちに、扇李の気持ちを知ったから…あんな話をしたのが無駄になってしまった


「どうだった?扇李の反応」


「それは…その」


なんて言おう…扇李には一応呉羽さんの花嫁にされたってバレたけど

なんだか、あやふやに…あんな事になってしまって…


どれから説明しようか…心配してくれたし、上手く気持ちがわかって抱かれたことも言うべきなのか

だ、だけどそれは恥ずかしくて…


顔を赤くしながらゴニョゴニョと言葉を濁す私に呉羽さんは"あ~…"と唸る


「もしかして、すでに上手くいっちゃった?」


「え、えっと」

「あぁ、いいよ!君の反応みてなんとなく察するから。どうせ右汰達からじゃなくて、君に俺の匂いがついてバレたとかそんなところだろ?」



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