狼様の愛のカタチ理論
サイさんのことをなんだと思ってるのよ!
「扇李!そんなことサイさんに言ったら駄目じゃない…心配してるんだよ?ちゃんと謝らなくちゃ」
腰に手を当てながら私が言うと、扇李はチラリと私をみてパッと反らしてしまう
「なぜ、我が謝る?余計なことを言ったのはサイだ。我は悪くない」
「余計じゃないよ?扇李の事を思って言ってるんだから」
「………」
「とにかく、そんな事をもう言ったら駄目だからね?分かった?」
首を傾げながら聞けば、扇李の顔がほのかに赤くなり、何も言わずにプイッと背中を向けてしまった
あら…
「なに…怒ったの?」
「違いますよ、沙優様の言うことに頭が上がらないんですよ?」
私に傘を差しだし、身体に積もった雪を払いながらそんなことをいう
「そ、そうですか?」
「はい、どうやら沙優様は私のいい味方になりそうです」
「味方に?」
「そうです、扇李はこの性格ですから色々大変なんですが、沙優様には頭が上がらないみたいなので色々と協力お願いします」
それは、まぁ…
「私でいいなら」
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