狼様の愛のカタチ理論




確かに、扇李は性格があれだからサイさんに協力するのは全然いい



「ありがとうございます」

「いえ」


そんな会話をしてサイさんと笑い合うと、不意に扇李の顔が真剣なものに変わり…

私の隣りに並ぶとそっと身体を引かれ自然と二人で一つの傘に入る


「…え」

な、なに?肩を抱かれてるのに扇李の瞳は私を写してなくて…彼はただ正面を見つめ続けた時だった――…












「もしかして…沙優?」


「…!」


正面から茶色のコートで身を包む人影から聞こえる変わらない声


この声は…わかる。大好きな、大好きな院長様の声…


「院長様…?」


震える声で名前を呼ぶと、院長様は私の目の前で立ち止まりコートの帽子に手をかけ、そっとそれを外すと…


40年ぶりの院長様の顔に…



「………………え?」













私は、唖然とした…



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