狼様の愛のカタチ理論
もとが神様だから、時間の流れなんか関係なくて
私の知ってる院長様の姿なんだ…
どうしよう、神様だなんてびっくりだけど…それと同時にどこか喜んでる私がいる
院長様だけが、変わらないその姿でいてくれて…この世界に独りぼっちじゃなかったって実感出来て嬉しい…んだ
だから、必死に首をふる私に院長様は相変わらず優しい笑顔をみせる
「良かったわ。嫌われなくて」
「嫌うだなんて、そんなこと!」
絶対にない!私が院長様を嫌うだなんて。むしろ…
「私の方こそ、ごめんなさい」
「…え?」
「あの日…院長様に何も言わなくて…出ていってしまって」
院長様が施設にいない間に私は姿を消した
だから謝るのは私だ。あんなに大切に育ててくれたのに、何も言わないなんて最低なんだ
小さく頭を院長様にさげると、院長様は扇李が捨てた傘を拾い私の肩に積った雪を振り払う
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