狼様の愛のカタチ理論
久しぶり、だなんて…過去に何か関係があったって意味に違いない
もしかして、院長様と扇李は知り合いなの?
二人を漂う空気やあの扇李が敬語を使い、膝をつく姿に深い関係があることがなんとなくわかって…
ギュと手を握るわたしに、扇李は視線を私に移しその口を開く
「沙優」
「…は…はぃ…」
「お前には言わなかったことがまだある」
「………ぇ?」
ドクンと胸が鳴る
なんとなく、扇李が言おうとしてることが分かって扇李の台詞に黙って頷くと、彼は微かに目を細めて…
「マリナ様、いや…沙優にとって院長様として接してきた彼女は…呉羽の母親で冥界の先代王の妻なんだ」
「……ぇ」
冥界の先代王の妻?呉羽さんの母親?
ちょっと、待って。それって…
「じゃあ、院長様は…神様だったんですか…?」
扇李の言葉に心臓を鳴らしながら院長様をみると、静かに笑い頷いた
「えぇ…今まで黙っていてごめんなさい」
「…あっ」
うそ…信じられない。だから、院長様の姿がわかってなかったの?
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