狼様の愛のカタチ理論




久しぶり、だなんて…過去に何か関係があったって意味に違いない


もしかして、院長様と扇李は知り合いなの?



二人を漂う空気やあの扇李が敬語を使い、膝をつく姿に深い関係があることがなんとなくわかって…


ギュと手を握るわたしに、扇李は視線を私に移しその口を開く


「沙優」

「…は…はぃ…」

「お前には言わなかったことがまだある」

「………ぇ?」

ドクンと胸が鳴る

なんとなく、扇李が言おうとしてることが分かって扇李の台詞に黙って頷くと、彼は微かに目を細めて…


「マリナ様、いや…沙優にとって院長様として接してきた彼女は…呉羽の母親で冥界の先代王の妻なんだ」


「……ぇ」


冥界の先代王の妻?呉羽さんの母親?

ちょっと、待って。それって…

「じゃあ、院長様は…神様だったんですか…?」

扇李の言葉に心臓を鳴らしながら院長様をみると、静かに笑い頷いた


「えぇ…今まで黙っていてごめんなさい」

「…あっ」

うそ…信じられない。だから、院長様の姿がわかってなかったの?


< 525 / 550 >

この作品をシェア

pagetop