狼様の愛のカタチ理論

私ってば、いつの間に眠ってしまったんだろう



目を擦りながら、身体をおこし少し乱れた胸元を正す


しかし…変な夢をみたな。あんな声だけの夢、初めてみた


「…誰だったんだろう」


声の主が気になって、頭を傾げながら腕を組む


「そんなに気にすることでもないだろ。たかが夢だ」


「それは、そうなんですけど…なんか聞いた事があるような気が……って、え？」


ちょっと、待って


この部屋には私一人なはず…だから、私の言葉に返す人なんていないはずなのに…まさか！！



「！？」


慌てて勢いよく後ろを振り向くと…


な、な！？


「せ、扇李っ！」


そこには、私がいたベッドにあぐらをかきながら目を細めて私を見つめる扇李がいた



「な、なんで！」


予想外の人物に私は目を見開いて彼をみる



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