狼様の愛のカタチ理論
扇李ってば、いつの間に入って来たの!?
驚く私とは反対にムッとしか顔の扇李
「お前…"覚えておけ"と言ったのに我をが来る前に眠るなどとは」
「い、いや…それはっ」
別にあの事を忘れていたわけじゃない
ただ、眠気に勝てなくて…
「そのっ」
「もうよい」
「きゃ」
グイッと腕を掴まれたかと思うと、そのまま扇李に引き寄せられ、ベッドに押し倒されてしまい、一気に目が覚める
「な、なにするのっ!」
私の脚に跨がり、怪しく笑いながらそっと髪の毛に触れてくる
「なにをする?決まってるだろ。ハッキリと言葉にして欲しいのか」
「…あっ」
ドクンと心臓が嫌な音をたてた
じゃあ、やっぱり、今夜ってこーゆう事だったんだ
そ、そんな!わたしは…
「わ、私!む、無理ですっ」
首を左右にふりながら、顔を反らして、彼から顔を背けると扇李の顔が間近に近付いて来て
サラッと赤くて綺麗な髪の毛が私の頬をかすめる
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