あいつの青春
「うん、やっぱり麻城も可愛い♪」
「はぁ?!何、いきなり」
俺は麻城の頭を撫でて
上機嫌で教室に向かった
「翔汰!」
「ん。」
「聞いてる?」
「ん。」
「ホントに?」
「ん。」
教室に着いてからは、
机にへばりついたまま動かない翔汰。
「だからー!
みなかの教室どこかなーって!」
「ん。」
眠いのか、顔をあげようとしない翔汰。
「しょーたぁ…」
後ろから抱きついてみた
「なっ、離れろ馬鹿!」
翔汰がやっと机から起き上がった。